自分の話

 22歳になってもとぼとぼ歩きが治らない。友達からおばあちゃんみたいな歩き方だと言われた。

会社に入って、いわゆる「社会人」になっても、歩くのが遅いのは変わらず、後ろから来たサラリーマンにいまだに舌打ちなどをされる。

 

歯軋りはずっと治らない。何か音がすると思ったら自分の歯軋りだった。

 

頭をかく癖が治らない。上司にポリポリするなと言われて苦笑いしかできない。

 

お箸の持ち方が治らない。貧乏ゆすりが治らない。口を開けたままものを食べるのが治らない。一段高いところを歩く癖が治らない。 

 

人のことを顔で判断してしまう癖が治らない。仕方ない。良い顔をしてる人間の言うことは何を言っても「わかる」が、そうでない人の言うことは何1つわからないし、伝わらない…。大好きな時田秀美もそう言っていた。

 

心と体はいつも別のところにあって、仕事中、私は、いつもあの子のところに心を飛ばしてしまう。そうするとますます上司が何を言っているのかわからなくなって、誰に何を聞けば良いのかもわからなくて、結局怒られてしまう。

 

男の人が後ろにいるのが怖い。男の人が全部、私を理解してくれるあの子達だったら良いのに。